2026年4月27日の株式相場は、週末の米ハイテク株高に加え、不透明だった中東情勢の進展報道を受け、週明けから市場に安心感が広がるスタートとなりました。
日本市場では、先週末の米国株式市場で半導体関連株が上昇した流れを引き継ぎ、日経平均株価が大幅に続伸。史上初めて「終値で6万円」の大台に乗せる、歴史的な記録を達成しました。
その後に取引が始まった米国市場では、原油価格の上昇に伴う物価高騰への懸念から、ダウ平均は下落しました。
ただし、今週の後半に主要テック企業の決算発表や重要な経済イベントを控えて、投資家の様子見ムードも漂うなか、ハイテク株中心のナスダックは小幅に続伸し、過去最高値を更新しています。
📝 今日の市場:3つの重要トピック
- 日経平均は大幅続伸、史上初の「終値6万円台」で最高値更新
先週末の米国市場におけるハイテク株高に加え、取引時間中に中東情勢を巡る外交交渉の進展が報じられたことが追い風となりました。日本市場では朝方から半導体など主力の大型ハイテク株を中心に買い注文が膨らみ、日経平均株価は前営業日比821円18銭高の6万0,537円36銭と大幅に続伸。歴史上初めて「終値での6万円大台」に乗せて取引を終えました。
- ナスダックとS&P500は小幅続伸、個別決算で明暗分かれる
米国市場では、通信大手のベライゾン・コミュニケーションズが好決算を好感されて1.5%上昇した一方、ドミノ・ピザは米国内の売上高見通しが予想に届かず8.8%急落しました。この個別株の明暗を反映し、市場全体ではナスダック総合指数とS&P500が小幅に過去最高値を更新した一方、ダウ平均は下落となりました。
- 「ホルムズ海峡の開放提案」巡る報道も、原油価格は96ドル台へ上昇
イランからホルムズ海峡の開放に向けた新提案があったものの、供給への懸念は根強く残りました。米国市場の原油価格は、前週末比約2.1%高の1バレル=96.37ドルと約2週間ぶりの高値を記録。エネルギー市場は、停戦協議の行方と実際の原油の需給動向を見極めようとする動きとなっています。
■ 日本市場:日経平均は初の終値6万円台!週末の外交進展を好感し主力半導体株が相場を牽引
この日の日本市場は、週末の間に外交交渉の進展が伝えられ、地政学リスクへの警戒感が一段と和らいだことから、取引開始直後より幅広い銘柄に買い注文が膨らむ展開となりました。
日経平均株価は一時、6万0,751円まで上値を伸ばす場面もあり、前週末の終値からの上げ幅は821円になりました。結局、この日は終値でも初の6万0,500円台となる6万0,537円を維持して、取引を終えています。
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主力半導体株が大幅高、159円台後半の円安水準も追い風に
先週末の米国市場で、主要な半導体銘柄が買われた流れを受け、この日の市場では東京エレクトロンやアドバンテストなどの主力株に、朝方から買い注文が入りました。AI向け半導体の需要拡大に対する期待感に加え、為替が1ドル=159円台後半の円安水準を維持していることも、海外投資家による積極的な株購入を誘発する要因となり、相場を力強く押し上げています。
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TOPIXも続伸しプライムの8割が値上がり、全面高の展開に
地政学リスクの緩和を背景に、この日は半導体関連株だけでなく、これまで売られていた「景気敏感株」や「内需関連株」にも広く買い戻しの動きが見られました。東証株価指数(TOPIX)は前週末比18.69ポイント高の3,735.28と続伸。先週末の金曜日には全面安に近い形で幅広い銘柄が売られていたのとは対照的に、東証プライム市場では全体の約8割の銘柄が値上がりする展開となりました。
■ 米国市場:主要指数は最高値圏を維持するも、ハイテク大手の決算発表を控え様子見ムードが強まる
現地時間4月27日の米国市場は、先週末の好材料を織り込みつつも、週後半に控える主要テック企業の決算発表を前に、一日を通して投資家が慎重に情勢を見極める姿勢が感じられる展開となりました。
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WTI原油先物は96ドル台へ上昇、金利の落ち着きが株式市場の下支えに
現地時間27日の米国株式市場では、外交協議の進展報道が伝わる中で、WTI原油先物価格は供給リスクへの懸念から、1バレル=96.37ドル台まで上昇しました。エネルギー価格高騰に端を発するインフレ再燃への警戒感から、景気敏感株を中心に利益確定の売りが先行し、ダウ平均は下落しました。しかし、米10年国債利回りが安定的に推移したことから、金利の落ち着きが株式市場を下支えする展開となりました。
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SOX指数が19営業日ぶりに反落、ナスダックは最高値更新も値動きが重い展開に
連日、最高値圏を維持して市場を牽引してきたナスダックも、この日は上値が重い展開となりました。その背景には、直近の急激な株価上昇に対する利益確定売りが出たことで、ハイテク景気の先行指標とされるSOX指数が、19営業日ぶりに約1%安で反落したことにあります。この日は、インテルの好決算やエヌビディアが4%近く急伸したことにより、ナスダックは過去最高値を更新しましたが、小幅な続伸にとどまりました。
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S&P500はわずかに最高値更新、大型ハイテク株が支えるも市場は様子見ムード
この日の米国市場は、アルファベットなど一部の大型ハイテク株が買われたことが、株価指数の押し上げの要因となりました。しかし、今週後半にアマゾンなど主要テック企業の決算発表や、FRB(連邦準備理事会)の金利決定といった重要イベントを控えていることから、投資家の様子見ムードが強く感じられ、主要指数であるS&P500はわずかに過去最高値を更新したものの、全体としては小幅な値動きにとどまっています。
🏁 今日のまとめ
4月27日の株式相場は、週末の外交報道を受けた安心感から、日本市場で日経平均株価が初の終値6万円台を突破したほか、米国市場でも主要指数が最高値を更新するなど、相対的に順調な週明けのスタートとなりました。
日本市場では、米ハイテク株高の流れを引き継ぎ、日経平均株価は前営業日比821円高の6万0,537円となり、終値ベースで初めて6万円の大台を突破しました。週末の間に中東情勢の緊張緩和への期待が伝わったことが、投資家心理の改善につながっています。
一方、その後の米国市場では、WTI原油先物が供給リスクへの懸念から96ドル台へ上昇したものの、金利の落ち着きが下支えとなり、株式市場が大きく崩れることはありませんでした。週後半の重要イベントを前に様子見ムードが広がり値動きは重かったものの、S&P500とナスダックはともに小幅に続伸し、過去最高値を更新しています。
明日、28日は、本格化する主要テック企業の決算発表に加え、世界の市場に影響を与える、米国の中央銀行(FRB)による金融政策を決めるFOMC(米連邦公開市場委員会)の1日目がスタートします。これらの重要なイベントの結果を受けて、市場がどのように反応していくのかが注目ポイントになります。
次回の分析もお楽しみに!
🔰 今日の投資用語:SOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)
米国のフィラデルフィア証券取引所が算出している、半導体の製造や開発、販売を手がける代表的な30社で構成された株価指数です。半導体業界の景気動向を映し出す「ハイテク市場の先行指標」として、世界中の投資家から注目されている指標の一つです。
- 株式市場への影響
このSOX指数が上昇すると、世界的に半導体需要が強いと判断され、日本の株式市場でも東京エレクトロンやアドバンテストといった主要な半導体関連株が買われる追い風(上昇要因)になります。


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