2026年4月28日の日本市場では、前日に日経平均株価が史上最高値を更新した反動もあり、利益確定の売りが先行して始まりました。
特に前夜に発表された国内の主要な半導体関連企業の業績予想が市場の期待に届かなかったことが響き、徐々に関連銘柄へ売りが広がる展開となりました。
さらに午後に入ると、金融政策決定会合後の日銀総裁の発言が「追加の利上げに対して前向きな姿勢を示した」との受け止めをされたことで、市場に警戒感が走り、株価は一段と値を下げる展開となっています。
また、その後に取引が始まった米国市場でも、主要3指数が揃って下落するなど、特にこれまで相場を牽引してきた半導体やAI関連銘柄を中心に、株価調整の動きが広がっています。
このように、歴史的な高値圏が続いていた日米市場ですが、企業の先行きへの慎重な見方や、これまでの上昇に対する警戒感から、この日は一転して利益を確保しようとする動きが目立つ1日となりました。
📝 今日の市場:3つの重要トピックス
- 投資家の利益確定売りが加速し、日経平均は「6万円台」を割り込み反落
前日に史上初となる6万円台の大台に乗せていた日経平均株価は、わずか1日で5万9,917円へと下落しました。連日の最高値更新による市場の過熱感から、まずは手元の利益を確定させようとする「利益確定売り」が優勢となり、市場全体を押し下げる大きな要因となりました。
- 政策金利は据え置き決定も、日銀総裁の「追加利上げ」発言で市場に警戒感
日本銀行の金融政策決定会合が開かれ、現在の政策金利(0.75%)を維持することが決定されました。しかし、その後の記者会見で植田総裁が追加利上げに対して前向きな姿勢を示したため、市場では将来的な企業の利息負担増への懸念が拡大。株価下落に拍車をかける結果となりました。
- 日米での主要な企業決算発表と金融イベントの影響で、広がる市場での停滞感
この日は国内でアドバンテストなどの主要半導体企業の決算発表が集中していたほか、米国でも中央銀行(FRB)の金融政策決定会合(FOMC)がスタートしました。さらにアマゾンやアルファベット(グーグル親会社)といった主要テック企業の決算発表も直前に控えており、次の動きを見極めたい投資家たちの間で様子見姿勢が強まる展開となりました。
■ 日本市場:日経平均は反落し6万円割れ、日銀の追加利上げ姿勢や日米の重要イベントを前に利益確定売りが優勢に
この日の日本市場は、前日に史上初の6万円台を記録した達成感から利益確定売りが先行したほか、日銀会合後の総裁会見や日米の企業業績発表など、重要イベントを前に様子見ムードが広がり、幅広い銘柄が値下がりする展開となりました。
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日経平均は619円安、利益確定売りに押されわずか1日で6万円の大台を割り込む
4月28日の日本市場は、連日の最高値更新による株価の過熱感が警戒され、朝方から利益を一旦確定させようとする売り注文が優勢となりました。その流れを受けて、日経平均株価は前日の急上昇から一転して売り気配が強まり、終値は前日比619円安の5万9,917円と3営業日ぶりに反落。わずか1日で6万円の大台を割り込む展開となりました。
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日銀は金利0.75%に据え置き決定も、日銀総裁の「追加利上げ示唆」で市場に警戒感
注目された日本銀行の金融政策決定会合では、政策金利を0.75%で維持することが決定されました。しかし、その後の記者会見で植田総裁が「今後の経済・物価情勢次第では次回以降の追加利上げもあり得る」と前向きな姿勢を示したことで、市場では将来的な利息負担の増加への懸念が急速に拡大。午後の取引の株価下落に拍車をかける結果となりました。
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アドバンテストなど半導体株が急落、米国の重要イベント前に静観広がる
個別銘柄では、アドバンテストなど主要な大手ハイテク・半導体企業が前夜に発表した業績予想が、市場の期待値に届かなかったことから大幅に下落し、指数を大きく押し下げました。さらに、今夜から始まる米国のFOMCや、アマゾン、アルファベット(グーグル親会社)といった米主要テック企業の決算発表を直前に控えていることもあり、世界中の投資家が「次の一手」を決めあぐねて静観したため、市場全体に停滞感が広がる展開となりました。
■ 米国市場:主要株価3指数がそろって下落、業績懸念によるハイテク株安や原油急騰が重荷に
現地時間4月28日の米国市場は、連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表や巨大IT企業の決算を目前に控えた様子見ムードに加え、生成AI市場での成長速度が鈍化するとの懸念や中東情勢をめぐる不透明感から投資家による利益確定売りが優勢となり、主要株価3指数はそろって下落する展開となりました。
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米国のAI・半導体インフラへの過剰投資懸念が再燃し、ナスダックは0.9%下落
米国メディアがAI研究開発企業である「OpenAI」の目標未達を報じたことで、これまで相場を強力に牽引してきたAI・半導体インフラへの過剰投資懸念が再燃しました。この影響を受け、エヌビディアが1.6%安となったほか、企業向けクラウドサービスを展開するオラクルなどが4%近く急落。ハイテク株中心のナスダック総合株価指数は、前日比223.30ポイント(0.90%)安の24,663.80と値を下げてこの日の取引を終えました。
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ダウ平均は4日続落、UAEのOPEC脱退発表と原油価格高騰が物価上昇の重荷に
米国とイランの停戦交渉が進展しない中で、アラブ首長国連邦(UAE)がOPEC(石油輸出国機構)からの脱退を発表したことで、原油先物価格が3%超も急上昇しました。エネルギー価格の高騰が長期的な物価上昇を招くとの警戒感から、幅広い銘柄で売りが広がり、ダウ平均は前日比25.86ドル(0.05%)安の49,141.93ドルと、小幅ながら4日連続の安値で引けました。
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S&P500は最高値圏から後退、主要テック決算やFRB会見を前に様子見ムード強まる
現地時間29日にアマゾンやアルファベット(Google)の決算発表、さらに米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の記者会見など、主要な経済イベントや金融政策の決定を控えていることから、この日の市場では、様子見の停滞感に包まれました。これにより、S&P500の中で比重の大きいテック株を中心に下落が目立ち、指数は前日比35.11ポイント(0.49%)安の7,138.80となり、最高値圏から一歩後退する形となりました。
🏁 今日のまとめ
2026年4月28日の日米市場は、前日の米国・イラン情勢を巡る地政学的リスクの高まりや主要企業決算への市場の反応に影響を受け、日本市場では日経平均が3日ぶりに下落し、米国市場は主要3指数が揃って小幅で値を下げる展開となりました。
さらに日銀の金融政策決定会合で、植田総裁の会見での発言が将来の利上げに前向きと受け止められたことが、株価の重荷となっています。結果として、日経平均株価は前日比619円安の5万9,917円と反落し、わずか1日で6万円台を割り込みました。
その後の米国市場でも、AI市場の成長鈍化懸念や原油価格の急騰による物価上昇への警戒感から、主要な株価3指数がそろって値下がりしました。
ダウ平均は25.86ドル安(0.05%安)と小幅な下げにとどまった一方、S&P500は35.11ポイント安(0.49%安)、ナスダックは223.30ポイント安(0.90%安)と、ハイテク・成長株を中心に売りが優勢となりました。
このように、本日は日米ともにこれまでの上昇スピードが速かった分、投資家たちが慎重になり、次の動向を見極めようとする様子見のムードが強い展開となりました。
今後の市場を占う上で、明日は米国の中央銀行(FRB)の連邦公開市場委員会(FOMC)の開催に加え、アマゾンやアルファベット(グーグルの親会社)など主要ハイテク・半導体企業の決算発表が重なる極めて重要な一日となります。
なお、4月29日(水)は「昭和の日」で日本市場は祝日で休場となるため、これら米国の主要イベントや主要な大手企業の決算の結果を反映する形での取引再開は、4月30日(木)となります。
次回の分析もお楽しみに!
🔰 今日の投資用語:FOMC(連邦公開市場委員会)
米国の中央銀行にあたる連邦準備制度理事会(FRB)が、米国の利下げや利上げなどの金融政策を決定する会合のことです。年に8回開催され、世界経済に最も強い影響を与える経済イベントの一つとして、世界中の投資家がその結果を注視しています。
- 株式市場への影響
FOMCで利下げが発表されたり、今後の利下げに前向きな姿勢が示されたりすると、景気や企業業績へのプラス効果の期待から、米国株だけでなく日本の株式市場にも強い追い風(株価上昇の要因)になります。

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